【ココノミ】or【坂ノ途中】野菜宅配サービスを比較してみました

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「ココノミ」と「坂ノ途中」はどちらも年会費なく利用でき、西日本に本社があって、西日本の生産物を中心に取り扱っているという点が似ている野菜宅配サービスです。

2社の違いを探り、使い分けのポイントはどこにあるのか、いちユーザーとして検証してみました。

目次

2社の会社概要

ココノミ坂ノ途中
事業者名株式会社ココノミ(マリモグループ)株式会社坂ノ途中
事業内容パーソナライズ型食材宅配
オーガニックや無農薬野菜を志向する小規模生産者と、意識高い系の消費者をマッチングする
新規就農者を中心とした提携生産者が栽培した農産物の販売
環境負荷の小さい農業を広げるためのあれこれ
創業年2017年10月
2020年9月マリモHDの子会社となる
2009年7月
代表者運営責任者 石井昭裕
代表者 深川真
小野邦彦
本社〒651-0096
兵庫県神戸市中央区雲井通2-1-29レーベン三宮203
〒601-8101
京都市南区上鳥羽高畠町56
連絡先info@coconomi.shop075-200-977(受付時間 10:00-15:00)
または info@on-the-slope.com
支払方法 クレジットカード払い
代金引換 手数料330円(税込)
クレジットカード払い
代金引換 手数料330円(税込)
後払い(コンビニ/銀行/郵便局)手数料209円(税込)
口座振替 デポジット3000円
年会費なしなし
従業員数20人100名程度
自社便の有無なしあり
会社概要比較(ココノミor坂ノ途中)

ココノミの特徴

提案内容はパーソナル

ココノミには、S、M、Lサイズで分けたような、一般的なおまかせセットはありません。

その時に一番おいしい旬のものと、ユーザーの履歴・フィードバックを重ね合わせて、ココノミがユーザー一人一人に向けてその週の提案をします。

また、野菜一品から、自分で選んでカートに入れて買うこともできます。

「テロワール野菜」の味に自信

「テロワール野菜」とはココノミが独自に提案している野菜の新しい価値観です。

「露地栽培」「優れた自然環境」「農薬・化学肥料不使用」「旬の概念」「優れた作り手」、これらすべてを満たすものをテロワール野菜と名付け、その美味しさをアピールしています。

生産者との提携に際しては、野菜の味をスコアにして判定するという、ココノミ独自の物差しをもっています。

テロワールとは、 元々ワイン製造において使われている用語で、特定の地域の地形、気候、人的要素などが、その地域特有のワインの味を作りだすという概念・考え方のことです。
ココノミでは、ワインだけでなく野菜全般にもその考えを広げているのです。

露地ものだけでなくハウス栽培も取り入れて安定供給も図っています。

生産者選定の基準は、味だけではなく安全性も

野菜に関しては、農薬・化学肥料は原則不使用。一部に有機JAS法で認められた生物農薬を使用する場合もありますが、扱うものの安全基準を明確にしています。

ココノミは毎週欠かさずの利用が基本

ココノミは毎週の利用が基本です。次回の分は自動でカートインされ、配達の4日前には注文が決定します。
隔週や4週毎の配送という設定はできません。

でも、締め切り前に自分でカートを空にしたり、またスキップの機能を使ったりして、配送頻度を自分で調節することができます。
自動カートインの機能をオフにして、しばらくお休みすることもできます。

配送は週1回、土曜日だけしかない

自社便は無く、佐川急便で金曜発送、土曜受け取りというスケジュールしかなく、利用がかなり限られます。

宅配便なのでいわゆる置き配は頼めません。また、生鮮食品なので宅配ロッカーの利用もできません。

配達できないエリアもある

北海道・東北北海道、青森県、秋田県、岩手県、宮城県、山形県、福島県の、1道、6県全域
関東東京都の離島全域
中部新潟県の佐渡市
中国島根県の隠岐郡
九州・沖縄佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県の7県全域
ココノミの配送ができないエリア

翌日までに確実に配達できないエリアでは、ココノミの利用はできません。

送料とくにクール便が気になる

ココノミでは、税抜4000円以上の購入だとかなり配送の負担が軽くなってきます。

注文代金(税抜)7000円以上6000円以上4000円以上3000円以上3000円未満
配送料(税込)0円220円385円660円770円
ココノミの配送料(税込)

しかし、無視できないのがクール便代319円(税込)です。たとえ税抜7000円以上を購していて送料がかからない場合であっても、品質保持のために4~10月は必ずかかります。

坂ノ途中の特徴

坂ノ途中は環境負荷の小さい農業を広げることを入り口にして、農業の持続可能性を探っている会社です。

坂ノ途中は新規就農者との強いネットワークを持ちますが、「誰誰さんのこの野菜」というような、決まった規格を価値として打ち出すようなことをしていません。

野菜には季節や天候のぶれがあって当たり前としつつも、そのぶれを最小にする工夫をいっぱい積み重ねている、有機的な集団です。

宅配便だけでなく自社便もある

自社便があると、消費者にとっては1回ごとの送料が安く抑えられるというメリットがあります。

ただし、自社便は利用できるエリアに制限があり、また配送日は週1回、特定の曜日に固定されます。

京都大阪兵庫東京神奈川
270円400円400円500円500円
坂ノ途中の自社便配送料(消費税込・年間同一料金)
旬のお野菜セット・定期宅配を利用の場合注文料金
~税込6499円
注文料金
税込6500~9999円
注文料金
税込10000円 ~
本州(東北~九州)税込637円 税込319円 0円
北海道・沖縄税込1188円 税込870円 税込551円
<旬のお野菜セット・定期宅配を利用の場合>坂ノ途中の宅配便送料(消費税込・年間同一料金)
定期宅配を利用していない場合注文料金
~税込6499円
注文料金
税込6500~9999円
注文料金
税込10000円 ~
本州(東北~九州)税込637円 税込446円 税込255円
北海道・沖縄税込1188円 税込997円 税込551円
<定期宅配を利用していない場合>坂ノ途中の宅配便送料(消費税込・年間同一料金)

クール便代が不要!自社便のほか宅配便でも!

しかも坂ノ途中では、自社便・宅配便とも、クール便代の加算がありません。

一般的に野菜宅配の配送には送料のほかにクール便代がかかり、これが結構無視できない金額です。

生鮮食品だけに、夏の2~3か月だけでなく、4~10月くらいの半年以上加算されます。

しかしそれが、坂ノ途中の社内努力により0円になりました。宅配便の利用者にも適用されるのはうれしいですね。

坂ノ途中の安全基準

坂ノ途中では、「生産者は有機JAS認証を取得しています」で終わり!といった対応をしていません。

有機JAS認証の検査の中身にまで迫り、認証は生産者や消費者のために本当に役立っているのか、疑問を投げかけます。

とりあえず、セットに入れる野菜と米は「栽培期間中、化学合成農薬、化学肥料は原則不使用」としています。

定期利用は毎週か隔週

旬のお野菜セット・定期宅配は毎週か隔週の利用が選べます。マイページから、自分で変更できます。

月1回の定期利用をする場合は、カスタマーセンターに問い合わせをします。

または自分で配達をスキップして調整することもできます。

セットの内容はおまかせ

毎週木曜日に、次のセットの内容がメールでお知らせされます。

坂ノ途中では、サイズ別に3セット×毎週コースと隔週コースの2コースのおまかせ野菜セットを用意しています。

セットの内容をいちから自分で選んだり、要らないものを取り除いたり、ということはできません。

組まれたセットの内容を見てから、他のセットに変更することは可能です。

まとめ

ココノミは味にこだわった貴重な野菜の中から自分好みが提案されるのも楽しいですが、自分で取捨選択して予算に合わせるのもできてフレキシブルに使えますね。

坂ノ途中はおまかせセット。不自由なようでいて自分では買わない野菜、スーパーでは買えない野菜などの出会いが楽しめます。送料については坂ノ途中の方がリーズナブルです。

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