ちゃんとコーヒーなのにカフェイン無し!初の国産デカフェ加工で作られた【海ノ向こうコーヒー】デカフェコーヒーバッグ・コロンビアを飲んでみました【坂ノ途中】口コミ&レビュー

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コーヒー飲んだら眠れない

とあるコーヒー店のマスターに「コーヒー飲んだら眠れなくなる」と言ったら、そんなわけはないと失笑されたこともありますが、そうなんだから仕方がない。カフェインにはめっきり弱くなりました。

昼間コーヒーを飲んでしまうと、夜になっても、疲れていても、眠気があってもう眠りたいなあと思っていても、なかなか寝付けないので、疲れと、眠気と、眠れなさで気が狂いそうになります。

だから良い香りにはそそられますが、コーヒーはあまり飲みません。

緑茶でも同じです。暑い夏など特に、熱い緑茶をくいッと飲むのが好きなんですが、夜眠れなくなるので毎日は飲めません。

コーヒーを淹れたときに立ちのぼる香りは好きで、これまでもデカフェコーヒーを見つけると試してみたりしています。

そのパッケージを見るとカフェインを97%カットしていると記載されているのですが、それじゃ私は3%の違いが分かるということなのか(?)それなりにおいしく思えるのですが、夜に寝付きの悪いのは相変わらずでした。

デカフェ加工はデカフェコーヒーを作るためではなく、カフェインを採取するための技術だった

デカフェ加工技術の変遷

デカフェ加工は1906年、ドイツで始まりました。当時それはカフェインを採取するための技術であり、カフェインを抜いた後のデカフェ部分は廃棄していたほどでしたが、やがてデカフェのおいしさ、有用性に着目され、デカフェが商品化されました。

当時の加工方法の種類は「有機溶剤抽出法」です。ジクロロメタンなどの有機溶剤にコーヒーの生豆を浸し、カフェインを溶剤に溶け出させて取り出す方法です。日本では現在この方法によるデカフェの流通・販売は禁止されています。

1941年には「水抽出法」が開発されました。「有機溶剤抽出法」ではカフェイン以外の成分や香りも抜けてしまいますが、その欠点を補うための方法です。「水抽出法」には多くの方法がありますが、よく知られる「マウンテンウオーター製法」や「スイスウオーター製法」については、カフェイン以外の水溶性分が飽和状態になった水に生豆を浸して、カフェインだけを水に溶けださせて抽出します。

1974年には「超臨界二酸化炭素法」がデカフェに応用されました。超臨界という、気体と液体の中間の状態にした二酸化炭素に、水を含ませた生豆をあててカフェインを二酸化炭素に吸い出させ、その後圧力を抜いてカフェインを物質化させます。有機溶剤を使わず、水抽出法よりさらに風味を損なわない方法です。

現在ではこれをさらに進化させた「液体二酸化炭素抽出法(ナチュラルCO2製法)」の加工場が世界で唯一ドイツにあります(2021年7月現在)。コーヒー豆に当てる二酸化炭素の温度と圧力を工夫して、コーヒー豆へのダメージをさらに小さくした加工法です。低温、低圧を維持して時間をかけて加工されます。

デカフェ加工場はこれまで海外にしかなかった

デカフェ加工はけしてコーヒーのおいしさを損なうものではなく、デカフェしたてのコーヒーは、カフェインのある普通のコーヒーと同じようにおいしいものらしいのですが、デカフェ加工した豆はそうでない豆に比べて三倍速く劣化し、また輸送に時間がかかることで劣化に拍車がかかります。そのために「プロセス臭」が発生し、本来のおいしさが損なわれているといわれています。

例えば産地で買い付け日本に運ばれる→そして加工場のあるドイツやカナダやメキシコに運ばれる→加工を終えて日本に運ばれる、というように、生産から消費されるまでに何度も行き来をし、しかも一度に大量に運ぶためにコンテナを利用して船便で運ぶので時間がかかり、劣化のリスクが大きいのです。

デカフェ加工は生豆にほどこされ、その後焙煎のプロセスに入ります。製品によってはさらににほどこされ、その後焙煎。製品によってはさらにコーヒー豆を挽いて、コーヒーバッグなどにパッケージされます。

もっとおいしいデカフェを楽しむために、日本国内でのデカフェ加工が望まれていました。

国産初のデカフェ加工工場は超臨界二酸化炭素抽出法を採用

現在日本で唯一のデカフェ加工場では、超臨界二酸化炭素抽出法にて加工が行われています。

三重県の超臨界技術センターで技術開発され、その後デカフェ事業については親会社の株式会社ケー・イー・シーに引き継がれました。

超臨界二酸化炭素法は、カフェイン抽出の他、各種の香料の抽出や、食品からの農薬除去などの長年に渡った実績のある、食用にも安全な加工法です。

水と二酸化炭素だけを使用し、二酸化炭素は再利用されます。

デカフェ加工についての技術開発は2016年から始められました。2019年の夏にいったん出来上がりましたが、サンプル程度の分量から流通単位への移行の際に調整が必要となり、2020年2月にようやく製品として発に世に送り出されました。

コーヒー本来のおいしさの楽しめる国産デカフェ。これからいろいろな産地の特色あるコーヒー豆もデカフェ加工で飲めるようになったら楽しいですね。

海の向こうコーヒーのデカフェ「コロンビア カイゼン ナチュラル」を試してみました

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「デカフェコーヒーバッグ・コロンビア」

豆や粉ではなくて、一杯分ずつコーヒーバッグに入っていて、手軽に使えます。ひと箱4個入り(4杯分)ですが、一個(一杯分)からでも注文できます。試しにひと箱(4杯分)を注文してみました。

2021年7月現在、特別価格になっています。一杯分の扱いが無くなった代わりに、12杯分のセット、30杯分のセットが登場し、通常価格から20~28%の割引きになっています。在庫限りで終了です。

デカフェと言われないと分からない!ちゃんとコーヒーだった!

パッケージを開けると、紐のついた不織布のバッグが出てきます。

「①コーヒーバッグをカップに入れる」
カップのふちにひっかけてお湯を注ぐタイプではなく、紅茶のティーバックのように丸ごとカップの中へ入れます。

「②コーヒーバッグに当てながら、数回に分けてお湯を注ぐ」
ドリップコーヒーを淹れるときのようにそれっぽくやってみました。最初数回は表面を湿らせる程度にちょっとだけのお湯をかけては蒸らし、その後カップいっぱいまでお湯を注ぎました。

「③しばらく浸けた後、数回上下にゆすって出来上がり。
※湯量、浸ける時間、ゆする回数はお好みで詳説してください。」
この辺が、センスの問われそうなところ!!
でも、どう転んでもきっと大丈夫です!!手軽においしい一杯ができました。

コーヒーの粉はたっぷり12g入っています。これもよい感じです。コーヒーの分量は各社さまざまで、7~8gのものも多いです。

私は2杯分のお湯を小鍋に沸かして、一杯目は説明書通りに作って味わい、小鍋に残ったお湯にはコーヒーバッグをしばらく浸けておいて、お湯が冷めないうちにおかわり。久しぶりのコーヒーを十分に味わいました。(自己責任でお願いします)

パッケージの説明にも書いてありましたが、飲み干したカップの中にはコーヒーの粉が少し残りました。まるでコーヒー占いみたいです。

まだコロンビア一種類しかないけれど、ぜひ他の海ノ向こうコーヒーもデカフェにしてほしい!

とくにチョコレートのような風味があるというラオスの森コーヒーをデカフェでぞんぶんに味わってみたいです。

それで眠れたのか?

このデカフェのカフェイン除去率は95%ですが、その夜は普通に寝てしまっていました!

私は普段から布団に入ったらすぐコテンというタイプではありませんが、カフェイン入りコーヒーを飲んだ日は、寝てるつもりで何度も寝返りをしたりして、「そういえば今日はコーヒー飲んだんだ」とはたと思い出しては、またしばらく寝苦しい時間を過ごすのが常でした。

しかもコーヒーは昼間に飲んでいて、夜寝る前に飲んでるわけではないのに、です。

ところが、この日はそんなことを思い出すこともなく寝てしまっていました。

いつでも、誰でもそうなのかは分かりませんが、少なくとも一回は、デカフェを飲んでも眠れたという私にとっての成功体験を得られました。

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